飛行機の窓にある小さな穴の役割とは?
飛行機の窓って、頑丈につくられていますよね。
たしかによく見ると、かなり何重にも重なって気圧に耐えられるようにしています。
実はその飛行機の窓に「小さな穴」が空いていることに気づいていましたか?
その穴には飛行機には欠かせない重要な穴だったのです。
気圧を調整し、窓ガラスが曇らないようにしている
飛行機は高度1万メートルの高さを飛びます。
その気圧は地上の5分の1まで減ると言われていますから、相当なものです。
もし飛行機の窓に小さな穴がなければ、5分の1まで減った気圧の中に長い時間いなければいけません。
人間はこれくらい減った気圧の変化に耐えられませんので、窓に小さな穴を開けて気圧の調整をしているのです。
また、この穴があるおかげで外気の気温の高低差を調整することができるので、窓が曇らなくなる役割もしています。
それでも飛行機の中の気圧は通常の地上の気圧よりも低くなってしまうので、気圧の急激な変化に耐えられずに体の最も敏感な器官のひとつである耳の中の鼓膜が動かされて、キーンとなってしまうのです。
耳のキーンはアメをなめると唾液により耳管が広がるため
耳がキーンとなっているとき、耳管といわれる耳の器官の穴が気圧の高低差のせいで小さく狭くなっています。
それをアメを舐めることにより唾液が分泌され、結果的に耳管の穴が広がって解消されるという仕組みです。
もちろんアメを舐めたりただ唾液をのんだりアクビをしても解消されますが、確実性が高いのがアメというのが定説になっているので、航空会社では必ずアメが用意されているというわけですね。