Chupa Tips

Chupa Tips

生活の裏技・便利術・知って得する情報や豆知識を紹介しています。

流行の色は何年も前から決められている

f:id:alkjpn:20160423130640j:plain

毎年春になると、

「今年の流行色は○○!!」

と声高にファッションアナリストやショップ店員さんたちがテレビなどで言っているのをみたことがありませんか?

実はその流行色は、すでにもう事前に決まっているんです!

 え、流行色ってすでに決まっているんだったら、じゃあファッション業界におどらされていたってこと?

いえいえ、極端に言うとそう思われても不思議ではありませんが、実はそれには深い事情があったんです!


事前に流行色を決めないと、本当の流行になりづらい!?

流行色は現在、国際流行色委員会(別名:「インターカラー」)というところで決められています。

この流行色は2年前から流行色を決めていて、そこで決定したものを流行色として全世界に流通させているのです。

これはファッション業界の切実な事情があって、2年前から流行色を決めないと、そのカラーのファッションアイテムをリアルタイムで取り揃えることが困難になってしまうのです。

例えば、今年の流行カラーがオレンジだとします。
すると、事前に流行色を知らなければ、ファッション関係の商売をしている人はおそらくこぞってオレンジ関連の色のファッションアイテムを仕入れようとします。

しかし、事前に在庫やオレンジのアイテムをそこまでメーカー側が用意していなければ、せっかく流行していても消費者までそのアイテムがあまり届かないで終わってしまいます。

これだと、毎年ファッション業界にダメージを与えかねないので、それだったら事前に流行色を決めておいて、それを一定期間置いて流行るようにしておけば、消費者の手に流行カラーのアイテムが届けやすいという理由から、国際流行色委員会が2年後の流行色を決めるというのが制度として存在しています。

 

f:id:alkjpn:20160423133926j:plain

 

流行色はその国によって複数ある

さて、国際流行色委員会で決められた流行色は、各国の流行色協会が持ち帰って、その国の流行色として、事前にプロモーションなどをする準備や企画をしていきます。

日本でも、「JAFCA/一般社団法人日本流行色協会」という団体があり、ここで日本の流行色を普及させる窓口となっています。

 

じゃあ、国際流行色委員会で決まった流行色を見れば日本のその年の流行カラーがわかるの?と思った方。
いえ、あながち間違いではないのですが、日本は日本独自で複数の流行色を設定している場合があるのです。

その基準は、日本の風土やファッションの傾向など総合的に決定するので、国際流行色委員会で決められた流行色がベースとなることは間違いないのですが、その他に複数の流行色が設定されている場合もあるので、一概にこれが流行るカラーというのは最終的にJAFCAから発信されるものになります。

 

ちなみに今年の流行色や過去の流行色を知りたい場合には、JAFCAのホームページに記載していますので、興味ある方は一度見てくださいね。